加久藤(かくとう)神社は地図ですぐにわかったが、駐車場がわからず。川沿いの土手のような所に止めて、境内に入り鳥居が見えて、やっと神社に接近する道の方向が分かった。一番ないと思っていた細い離合できない道を2度曲がると、鳥居の近くまで車を寄せられた。ということで、この神社は境内の外には参道は無いタイプだった。
雨も強くなり、空は暗い。神社はかなり広いが、人気はなく、鳥居の周りも落ち葉がかなり積もっている。鳥居は真南を向いて建っている。

鳥居をくぐると正面に高い檜の木をバックに立派な拝殿が見える。新緑の木々も美しい。

拝殿は生木に塗装はなく、少し古そうな印象。向拝は唐破風のような立派な屋根がついている。見慣れない神紋の神前幕が掛けてあるが、扉は開き風通しが良い状態。御朱印は書き置きがあるとの情報もあったが、特になし。

斜めから見た拝殿。天井、壁、窓と格子でデザインが統一されていて、心地よいが、木自体は少し痛んできている。

横(東側)から見た拝殿。軒の垂木の方向で、妻入りということはわかる。

西側から見た拝殿。入母屋造りの縦拝殿のように見える。しかし、由来書の看板には、拝殿は八幡造りで、昭和10年に藤崎八幡宮(熊本市)の物を買い受けて、現在にいたると書いてある。そうだとすると、約90年前の建物ということになり、流石に南国で風雨にさらされると持たないので、建て替えられたのか。

奥の本殿は、金属で葺かれた三間社流造。鳥よけのためか網が掛けてある。正面から雨が当たらないように、囲いもされていた。屋根が群れて光っていて威厳がありよい感じ。

境内は広く、いくつか面白そうなものもあったが、雨も強くなり、地面も水が浮き出したので、足場の良いところだけ急いで回った。
まずこれは、境内社と思われるの菅原神社。名前からすると、菅原道真を思い浮かべるが、由来書には、その名はなく、境内社の紹介もなくよくわからない。加久藤神社の祭神は、12柱もおられるのすべては上げないが、その中に一柱だけ名前はなく”雷(いかづち)の神”という方がおられる。これが、道真公と関係がありそうな気配がする。

この扉も、拝殿と同じ格子のデザインを踏襲している。瓦は、落ち葉とコケで分かりにくいが、、朱色に塗られている。

1本の杉の木だけしめ縄が巻かれていた。これが、御神木なのだろう。

菅原神社、御神木の向こうはこのような風景がひろがり、土手のように見える向こうは川が流れている。加久藤神社は2方を川に囲まれていて、少々水害に弱そうな立地。

地面から30cmぐらいの高さしかないが、水とひしゃくから、川の方から来る参拝者むけの手水舎だろうか。このように低いものは珍しい。

これは、鳥居のある道路わきあった石碑?か。特に文字は見えなかった。

隣の家との境界付近にあった小さな社。田の神さぁかもしれないと近寄る。

しかし、祠は空だった。中はきれいで割と新しく、最近まで使われていた感じがある。他の可能性としては、鬼門の方向に何かを封じるための社だったのかもしれない。

神社の全景と木々。加久藤というのは、この辺りの広域の地名で、えびの市でなく、加久藤市となってもおかしくないぐらいの知名度のある地名。なので地元の信仰を集めている神社かと思って訪れた。創立は668年とめちゃくちゃ古いが、島津家久(島津家の初代)がこの付近で生まれたことから長く保護されてきたそうだ。

2026年4月 訪問