日南市の、と言うより宮崎県民には南郷町の、と言った方が分かりやすいのだが、串間市よりに鎮座する榎原(よわら)神社へ。やや難読の地名。
200m以上の直線道路を鳥居に向かって走り、鳥居の前で曲がって駐車場へ。長い参道だったと後から分かる。大きな両部(りょうぶ)鳥居をくぐって、神門へ。宮崎では両部鳥居はそれほど多くはない。
楼門は2階建てで、説明では8本の柱で支えられた三間一戸八脚門という形式らしい。江戸時代後期の作らしいが、色もきれいでそれほど傷んでいない。高さは11mとのこと。肘木(ひじき)が全部白で塗られていてスマートな感じ。

門の通路には、縄で作られた龍がいた。かなり無造作に置かれているが、つくりは見事。

頭のミカンが玉を表しているのか。よく見ると細かい部分には、細い竹で補強がされている。

しっぽの方から見ると、長い脚がおもしろい。ちょっとこれには感動。
横に説明版があったが、そこには、秋に付近の住民で藁を持ち寄って大縄を作り、綱引きをするという祭りがあることが書かれ、その後にその縄で土俵を作り子供たちは相撲を奉納するという説明が書かれてあったが、龍のことは特に何もない。
数人の方の榎原神社の訪問記も読んでみたが、この龍についての記述があるものはないので、常設の物ではなさそう。正月に向けての準備かもしれない。
この龍に注意が行き過ぎて、実は、この神門には、木製の仁王像などがおられたはずだが、見落としてしまった。
門をくぐると、すぐ右に楼門に負けない大きさと威厳の鐘楼。近くからの写真で、全体の形が分かりにくい。残念ながら、通常は登れないと書いてあった。大みそかには、除夜の鐘として使われるとどこかのサイトに書いてあった。

参道を進むと突き当りは、拝殿ではなく、摂社の桜井神社。実は、ここの柱にかなり珍品のイセエビの木鼻(きばな)があったそうなのだが、これも見落とす。

右に折れると、この拝殿がある。朱塗りがベースだが、波/雲の水色のコントラストが冴えている。木鼻の彫刻等の造形もこまやか。

拝殿に掲げられた額。サイズも大きいが、装飾も細かい。榎原神社は、飫肥藩の藩主が建立したので、これだけの手の込んだ細工がされているのだろう。その由来は、内田萬寿姫(うちだますひめ)という神通力を持った海女(巫女)の進言によるというのも面白い。彼女を御祭神とするのが、先の桜井神社。だから、参道の正面にあるのか。

横から眺めた拝殿と本殿。建物が一体化しており、屋根の形が複雑で、手が込んでいる。解説によると、拝殿は、正面から見ると千鳥破風の屋根で、権現づくり。平面的には、拝殿、相の間、神殿の構造は八幡造りで、総合すると八棟(はちむね)造りとなっているとのこと。八棟造りの神社は県内ではここだけらしい。まだ、勉強不足で、名前だけ言われてもよくわからないが、たいそうな構造だということはわかる。

参拝が午後少し遅くなったので、他に参拝者もおらず、落ち着いて見て回れたのだが、見落としが多かったので、また訪れたい。
神社用語は、別ページで解説。
2022年 12月 訪問
参考にしたサイト
九州の神社 榎原神社
トラベルjp 榎原神社