はじめに書いておきますが、今回少し長いです。
鹿児島市の中心街を一方通行に注意しながら、松原神社に到着するが、駐車場がないので神社の経営する駐車場に停めた。50分200円で、ほぼ満車状態。
境内への入り口は、まず、狛犬が鎮座し、しめ縄鳥居がある。

狛犬は右が阿行だが、左右とも同じデザイン、尻尾は一本で、ピンと天を向いている。



参道を進むと右側が駐車場で、左側だけ木が茂っているので、とても明るい。左側には、いろいろな石碑が並ぶ。30メートルぐらい進み、右に曲がると拝殿が見える。

鳥居は扁額はなく、額束(がくそく)のところに薩摩藩の家紋がある。松原神社は、島津貴久公が御祭神。1886年(明治2年)に、島津貴久公が16世紀に興した南林寺が廃仏毀釈で廃寺となった跡に建立されたそうである。(AIによる)

手水舎の龍の飾り、すごく大きくて複雑な形状、両側に翼のようなものがあり、鳥のようにも見える。

拝殿は横幅が広く切妻作りのようだが、千鳥破風と唐破風が両方ついている。2017年ごろに、大改修をしたそうでまだ新しい。

唐破風の下の飾り、とても精巧な彫りで、彩色も美しい。特に手前のピンクの牡丹は立体感が非常にある。左右の吊り灯篭も良い感じ。至る所に家紋が。

柱は朱色で光沢があり、金色の金具が多く使われていて豪華な感じ 窓枠は黒でガラス張り、拝殿の中も明るくてよく見える。HPには、社殿はコンクリート製とあった。

拝殿を横から見たところ。隣のビルがあって、引きの写真がなかなか撮れない。朱色が濃くて、色の組み合わせがとてもシック。

裏の通りまで出て、後ろ斜めから見た本殿。地面から結構高いところに建ててある。配置は、妻入りなのが少し変わっている。本殿も白い壁なのは珍しい。格子模様が強調されて見慣れない印象を受ける。

松原神社参道という大きな看板が出ていた。ということは、今通ってきた道が本来の参道ということになる。本殿の後ろの道が参道というのは、かなり珍しい。
この参道の左側には地神、水神、などの小さな祠がまとめて鎮座していた。鹿児島の神社はこのパターンが多い。いつか調べてみたい。

改めて見返した参道としめ縄鳥居 隣の大きなビルとの間には、狭いせいか塀も作られていない。

参道を戻り、正面に見えるのは、境内社の稲荷神社。ここにもしめ縄鳥居があり、狛狐が左右に鎮座していて、建物は新しい。松原神社は、しめ縄鳥居が多いが、両側を支える金属の棒が地面から簡単に取り外せる構造になっている。何か、お祭りか何かのときに、頻繁に取り外すことを考えて固定の鳥居になっていないのかもしれない。

左手には恵方社。このようなしっかりした恵方社は初めて見た。絵馬を掛ける金属の正六角形の格子に囲まれて、地面には方位が刻まれている

小さな祠が中央の六角柱の上に鎮座し、今年の恵方の方角である丙(ひのえ)の方向(南ー南南東)に社が設置してある。台には、干支も示されていて、ちょうど方向は午の方向に近い。今年(2026年)が丙午だからかとも考えたが、他の年の時には重ならないことの方が多いような気がするので、偶然なのか? 今後の課題としておく。後ろが巨大なビルでちょっと残念。

さて、一通り参拝したので、社務所へ行って御朱印をいただく。引き戸を開けて、玄関のようなカウンターのようなところで宮司さんを呼ぶタイプ。御朱印を待っている間に、お茶が振る舞われた。これは、初めての体験。これは、初穂料(はつほりょう)に含まれていたのか? 確かにここは1000円と相場より少々高かった。前の方の飲まれたらしい茶碗が近くにあった。直接聞くわけにもいかず真実はわからない。
巫女さんと雑談で、参道の構造が変わっていますねと、話していたら、若い宮司さんが出てきて、今の参道は、少し前(戦後か?)から使われていて、昔はビルの方向にまっすぐ参道が伸びていたと解説された。そして、そこにもう一つ鳥居もあることがわかった。
早速、ビルを大回りして反対側に行くと、ありました! ビルの間に、鉄筋で補強された古い鳥居が鎮座。目の荒い凝灰岩のような石で、かなりいたんでいる感じ。地図をみると、旧鳥居と書いてあったので、現在は神社の管理ではないのかもしれない。

下の写真は、本来なら、神社をお参りするときに歩いていく方向から撮ったもの。巨大なビルの壁に向かって建っているのがシュール。

旧参道の一番端あたりから見たところ。ここから本殿までは、地図で確認すると120mぐらいか。神様なら、この鳥居をくぐって、ビルを通り抜けて本殿まで行けるだろう。

最後に本殿側から見た最初の鳥居をもう一度。ビルを通して、かつての一の鳥居を心眼で楽しむことができる。

他にも紹介できなかった境内社の市場神社、厳島神社、斉彬公鬢塚など盛りだくさんで、50分はあっという間に過ぎてしまい、駐車料金が延長になるところだった。
旧鳥居は、神社のHPにものっていないようだったが、境内に看板を出して、もっとアピールしてもよいと思った。(私が見落しただけかもしれません)
2026年 5月 訪問
参考サイト