杭全(くまた)神社は非常に大きな神社で見どころも多く、写真が増えたので、2回に分けて掲載する。この神社のお参りは、初めてではなく、確か3回目。
交通量の非常に多い国道25号線沿いに、大きな鳥居が建っていた。この鳥居の笠木は普通の鳥居より上方へのそりが大きく厚みもあり、とても堂々としている印象。これが一之鳥居になるのだろうが、直線的な参道はこの手前にはない。

金の縁取りに金の文字の神額。とても大きい。ご利益がありそうな雰囲気が漂っている。額の形が、なんとなく鳥居の形をしているのがおしゃれな感じ。

鳥居をくぐると、こんな風景、左手は学校だが、開店前の屋台がずらりと並んでいる。今回は、たまたま夏の大祭の時期にお参りが重なった。神社をまわっていると、こんなこともある。

屋台の間に急に小さな水田。しかし、形だけとは言えない広さがある。神さまにお供えするお米を作るのだろう。しめ縄鳥居の柱には、5円玉の稲穂が彫ってある。由来が何かあるのだろう。この神社は街中で面積はさほどではないが、中身が盛りだくさんで、少々の疑問もとても全部調べきれていない。

続いて、宇賀神社。しめ縄鳥居があって、橋を渡る。この渡った川の様なところが実は、神社の環濠になっている。

鳥居の向こうにすぐに新しい社が建っている。屋根の勾配が少し急でスマートな感じの社。宇賀信仰の神社は、宮崎の地元にはほとんどないので、個人的には珍しい。食物、穀物の神様だそうだが、その神さまの姿は、蛇の体に人間の頭部がついたかなり変わった様相をしている。

鳥居からだと約200mぐらい歩いて、境内と境外を分けるしめ縄鳥居に着く。ここまで、ずっと屋台が続いている。左に見えているのが、杭全神社のシンボルの一つの大楠。この木がシンボルになるのは、宮崎と同じ。横方向にも枝が張り、木の元気がいい。

楠の隣に太鼓庫。扉が開かれていて、中には、赤い座布団のような屋根のあるお神輿が飾ってあった。今日はお祭りなので太鼓はどこかに移動させて、お神輿を見せているかと思った。調べてみると、なんと、「この神輿のことを布団太鼓と呼び、、神輿の御移動を町に知らせ、道中の露払いをする役目がある」とのこと。

布団太鼓の拡大。とても変わった形をしている。木の彫り物などはとても精巧に作られている。

石畳の参道を進むと大門へ。大きな提灯があり、社紋は、あまり見ないデザインだが五瓜に唐花(ごかにからはな)と呼ぶらしい。始め唐花をトウバナかと思い、こんな花ではなかったような、、、と思っていたら、この花は想像上の物で実在ではなく、4弁や6弁の唐花の社紋もあるそうだ。大門は杭全神社で一番古い建物で、鎌倉時代と由来にあった。

大門をくぐると拝殿がちょうどよい距離あたりに建っている。唐破風のある向拝(こうはい)がついた入母屋(いりもや)造り。柱などは少々古いのだが、金具がぴかぴかで、締まっている。

斜め横からみた拝殿。吊り下げられた灯ろうの窓の白い円と屋根の軒の白い正方形が整列していてリズム感がある。建築様式は、入母屋造の寄棟でよいか。

小型の吊り下げ灯ろうがずらりと並ぶ姿は壮観。このような景色も九州の神社では見なれない。ここから左の方に見える社紋は巴紋。これは八幡信仰と関連が深いらしい。

拝殿横の幟(のぼり)。今日が夏祭りだからあるのか、いつもあるのかはわからない。

幟の後ろの方から境内を見渡ししたところ。お祭りは午後から夜にかけてなので、参拝客はほとんどいない。日差しは強いがまだ朝の涼しさの方が勝っている。

順番が逆になったが、右側の阿形の狛犬。地衣類も付かず、色が黒っぽいのでかっこいいい。毛並みの渦巻がすごい。

正面から見た阿形。横に張り出しているのは、耳か角か。よく見ると、目玉は空の方向をみている? 両前足には、願いの紐が結んである。

しっぽが5つぐらいに分かれていて、真ん中の1本が大きく、天を向いている。巻き毛のうずまきが伊藤潤二を思い出させる。

左の吽形。筋肉が阿形よりあきらかに多い。巻き毛はほぼ同じようだ。玉ではなく毬のような球体を抑え込んでいる。このボール状の物は中が抜かれていて、デザインが素晴らしい。

拝殿の左手にある式内宮の田村社。これも宮崎ではあまり見ないが、坂上田村麻呂を祀る信仰と、水・龍神信仰の2通りがあると書いてあった。

角はないが牛のような動物をモチーフにした社紋。額には、正一位田村大明神と書かれている。坂上田村麻呂の信仰の方のようだ。

すぐ隣の十柱神社。少し小さいが狛犬が守っている。この狛犬はちゃんとした写真を撮り忘れ。大きな神社には、このような長屋のような建物に神さまをまとめてお祭りしていることも多い。

十柱神社の向かいにある恵比寿神社。ここの神紋は、正六角形の中に巴紋。

ちょっと離れて、稲荷神社の鳥居が2つ重なっている。

拝殿の付近。ここの神前幕(しんぜんまく)にも2種の神紋。どちらも稲荷抱き稲紋(いなりだきいね)と呼ばれる紋らしい。

稲荷神社の本殿付近。杭全神社のお稲荷さんは、別名吉岡大明神とも呼ばれる。一方、吉岡神社というのは、全国にある。関係はAIに聞いたが釈然としない答えだった。吉岡というのは、地名または人名とのこと。

稲荷神社の中にあった、石の七重の塔。由来は分からない。

稲荷神社を横から見たところ、拝殿はなく、本殿の屋根が延びてお参りするところができている構造になっている。AIは、向拝(こうはい)のある一間社の流造と言われたが、ちょっと自信がない。

長くなってきて、読まれる方も疲れてきたと思うので、始めに書いたようにこの後は次回に続く。いよいよ、本殿があるのだが、、、。
2025年7月 訪問
参考サイト
杭全神社HP(公式):由来がとても詳しい
mytabi 大阪府 杭全神社
神社関係 用語メモ(本サイト内)